健診結果を「受け取って終わり」にしないための三段階

  • 健康診断
  • 事後措置

健康診断は、実施することよりも、そのあとの取り扱いのほうが実務としては重くなります。結果票を保管しただけの状態は、事後措置を行ったことにはなりません。次の三段階で整理すると、どこが抜けているかが見えやすくなります。

第一段階:受診の完了を管理する

まず、対象者全員が受診しているかを確認します。長期出張者、休職者、入社直後の従業員、深夜業に従事する従業員は漏れやすい対象です。未受診者の一覧を作り、いつまでに受診するかを個別に管理します。

第二段階:有所見者への就業上の判断を残す

有所見の項目があった従業員について、医師の意見を聴き、就業区分と必要な配慮を記録します。ここで残すべきは検査値そのものではなく、「通常勤務でよいか」「就業に制限を設けるか」という判断とその根拠です。

受診勧奨を行った場合は、勧奨した事実と、その後の受診状況までを追います。勧奨して終わりでは、翌年も同じ所見が並びます。

第三段階:集団の傾向を見る

個人への対応と並行して、部署別・年代別の有所見率を見ます。特定の部署だけ血圧や肝機能の有所見率が高い場合、交替勤務や長時間労働、業務の負荷分布といった職場側の要因を疑う手がかりになります。

まとめ

事後措置は、個人への対応(第二段階)と職場への働きかけ(第三段階)の両輪で成り立ちます。健診の運用に不安がある場合は、現在の手順を拝見したうえで、抜けの整理からご一緒します。